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2010/04/28 編集

_ [] Windows 7 の雑感とトラブル対処

昨年11月、1週間だけ Windows 7 64ビット版を使った。今月半ばからは Windows 7 32ビット版を使っている。

この時気づいた点、躓いた点など。

良いところ

  • サードパーティドライバいらずでインストールが楽。
  • タスクバーが使いやすくプレビューが心地よい。Vista から大幅に改善されている。(ただしデフォルトのアイコンのみ表示は使いやすいとは言えないので、「タスクバーがいっぱいの場合に結合」に設定変更)
  • コマンドプロンプトにファイルやフォルダをドロップしてパスを貼り付けられる機能が復活したのが地味に嬉しい。

問題

通り抜けループの挙動が不安定
Aero 環境だとワイパーで開けてアクセスしたアイコンをドラッグしたりファイル名を変更したりできないことが頻繁に起きる。(切り取りやプロパティを開くことはできる)
→32ビット版でも発生、というかこの問題は Vista でも起きていた。
IP Messenger で [更新] しても他の人が一切出てこないことがある
Vista から引き続きの不具合。
→設定で [Local Network 以外への Broadcast 設定] の欄に自ネットワークのブロードキャストアドレスを手動で追加すれば暫定的に解決できる。
IP Messenger のメニューを開こうとするとディスプレイの左上に出現する
Vista から引き続きの不具合。Aero でのみ発症。特段の支障はないけど…
通知領域アイコンの表示/非表示のデフォルト設定が狂ってる
IP Messenger のトレイアイコンがデフォルトで非表示。
Becky! も、ハードウェアの安全な取り外しもみんな非表示。
の割にネットワークやアクションセンターは特記事項がなくても常時表示。DropBox もデフォルトで表示。
常時表示されていて欲しいものはことごとく非表示で、逆にどうでも良いものがことごとく表示されている。何を基準に決めているのかよくわからん。
→32ビット版でも同様
Acrobat 8.0 インストール不具合
Acrobat 8.0 インストール時、最後に「Windows Vista CD-ROM 上のファイル 'AdobePDF.dll' が必要です。ファイルの格納場所へのパスを入力して、[OK] をクリックしてください。」と表示され止まってしまう。
D:\Adobe Acrobat 8 Standard\Data1.cab から抽出してあげたところ解決。
→32ビット版では発生しなかった。64ビット版固有の問題?
Google Desktop プラグイン for Becky! 非互換
Google Desktop プラグイン for Becky! をインストールしようとすると、「Google Desktop プラグイン for Becky! は現在稼働中のOSをサポートしていません。このOSに対応しているバージョンを使用するか配布元に動作環境を問い合わせてください。インストール処理を終了します。」となる。
→互換性のトラブルシューティングを実施し Windows XP SP2 モードでリトライしたところ解決
→32ビット版では発生しなかった
Windows Media エンコーダが64ビット環境でインストール不可
Windows Media エンコーダが32ビット版 OS じゃないとダメって言ってインスコさせてくれない。
→仕方ないので XP Mode にインスコ (1コアしか使えない…)
→32ビット版では発生しなかった
64ビット環境で WinSCP 日本語化パックが無効
WinSCP の日本語化が適用されず英語表示になってしまう
→32ビット版では発生しなかった
TeraTerm での Cygwin 利用不具合
TeraTerm から Cygterm 接続すると、余計な黒いコマンドプロンプトが2つ出てくる。片方でも閉じると Cygterm 接続も切れる。
→32ビット版では発生しなかった…が、同時に Cygwin もアップデートしたのでそれの影響かもしれない。
メモリ消費多い
日常的に使うアプリを一通り上げるとコミットチャージ 1.5GB 程度になる。(Vista のときは 1GB 程度だった)
→これは7のせいというよりは64ビット版のせい? ということで32ビット版にしたところ1.2GB程度になった。(いずれにしても 1GB では全く足りない)
マウスポインタの中心位置がおかしい
マウスポインタのデザインを「Windows Aero (特大のフォント)」にすると、「斜めに拡大/縮小」のスポットが中央ではなく左上になってしまい直感的に操作できない。(標準サイズと大きいサイズは問題ない)
→ Vista では問題なかったのに悪化している。
エクスプローラのファイル操作の遅さは相変わらず
1ファイル移動するだけの操作で意味不明に数十秒待たされることがある問題は Vista から相変わらずの状況。
フォルダツリー改悪
わざわざ「フォルダーオプション」で「自動的に現在のフォルダーまで展開する」にチェックを入れないと、右側のリストビューペインの移動がナビゲーションウィンドウのフォルダツリーに反映されない。
ナビゲーションウィンドウに横スクロールバーが出ず自動追随もしないので、横幅を広げてやらないと深い階層のフォルダが見えなくなる。
ウィンドウ枠の不透明度向上
Vista では Aero デフォルトテーマのウィンドウ枠の不透明度が低く (20%程度) タイトルバーキャプションの視認性が悪くアクティブウィンドウが目立たなかったが、7では不透明度が40%程度に上げられており多少見やすくなっている。しかしまだ足りず、手動で7~80%以上に修正しないと実用レベルにならない。
スリープから復帰しない
3時間で自動スリープするように設定しているが、放置して帰ると翌朝復帰しない。強制電源断して再投入するとハイバネーションから復帰されるので実用上大きな問題はないけど…。
システムのフォント設定がきちんと反映されない
「メイリオ」は隙間が空きすぎな一方「Meiryo UI」は美しくない。いずれにしても可読性が悪いので、「ウィンドウの色とデザイン」から「MS UI Gothic」を選び直すことで実用レベルに戻る。しかしこの変更が一部で無視され、タスクバーやスタートメニューでは常に「メイリオ」が、タイトルバーでは「Meiryo UI」が使われてしまうなど不統一。

Windows 7 では Meiryo UI なるものが搭載されると聞いてちょっと期待していたけど、蓋を開けてみれば見にくくて醜くて実に残念な出来だった…。(開発者自身も酷いと言っている↓)

UIゴシックというのがありますよね。ひらがなやカタカナを70%にコンデンス(細く)したものです。これはこれで非常に見にくいんですが、メイリオでもそれをやれと言うんですね。ひどいことになっています。一応コンデンスされたメイリオもWindows 7に入っていますが、本当に読みやすいものにするなら90%とか85%ぐらいまでなら我慢できるかもしれませんが……。

[実はメイリオまだ進化中! 誕生秘話を河野氏に聞いたより引用]

あと Acrobat 8.0 のアクティベーションが (同一マシンなのに) 通らず、旧環境でアクティベーション解除しろと言われたので、一度 HDD を戻してアクティベーション解除し、新環境で再アクティベーションし解決。…というトラブルがあったが、これは Windows 7 と関係ないな。もし旧環境がクラッシュ、リカバリしたら即電話認証なのか。Adobe 不親切設計だ…。

クリーンインストール直後なことと CPU 換装したこともあって、スリープからすんなり復帰しない問題を除けば全体としては快調。全体に Vista で改悪された部分は7でもほとんどそのままなんだけど、さすがに3年使うと慣れるというか、付き合い方がわかってくるというか、バッドノウハウが溜まってくるというか…

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