スペースモラトリアムノカミサマ

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2008/11/25

_ [Web制作][社会][統計] 最近の国内・神奈川のブロードバンド普及率

「インターネットで情報を出す際にはナローバンド利用者に配慮しましょう」と言っても、「今どき ADSL も使ってないユーザって超マイノリティなんじゃね?」と言われてしまっては説得力に欠ける。

では、現在のブロードバンドの普及率はどのくらいなんだろうか、ということで探したところ、国内世帯の半数がブロードバンドを利用、「インターネット白書2007」調査が見つかった。

2007年ということで、1年前のデータになるが…

世帯ベースでは、インターネット世帯普及率が64.0%、ブロードバンド普及率は50.9%。…ということは、2007年時点の国内のインターネット利用世帯のうち、ブロードバンド世帯は約80%ということになる。

人口ベースでは、ナローバンド人口が1083.9万人、ブロードバンド人口が4627.0万人。…ということは、2007年時点のインターネット人口のうち約81%がブロードバンド人口ということになる。

全国平均とはいえ、ナローバンドはまだまだ意外に多いもんですね…。

ちなみに総務省関東総合通信局 - 関東管内におけるブロードバンドの普及状況≪関東管内のFTTHの普及率がDSLの普及率を上回る≫によれば、

2008年のブロードバンド世帯普及率は全国で55.6%、神奈川で67.3%とのことなので、2007年の50.9%にこの神奈川と全国のブロードバンド普及率比を当て込むと、50.9×(67.3÷55.6) = 61.6%という数字が出てくる。

仮にこの数字が正しいとすれば、2007年時点での神奈川でのブロードバンド普及率は (61.6÷64.0 =) 96%という推測ができる。(横浜限定にすればこの数字はさらに100に近づくはず)

神奈川・横浜に限ればナローバンドはかなりのマイノリティなのかもしれんですね…

もっとも、神奈川はインターネット世帯普及率も高いはずなので、分母の64%も若干増え、実際のブロードバンド普及率はもう少し低い数値になるはずだし、世帯普及率がどうなろうと、「自宅は ADSL だけど外出中は 2G 携帯を使ってるユーザ」や、「自宅は FTTH で外出中も 3G 携帯だけど、ちょっと大きいページを読み込むとすぐ落ちる Safari を必死に使ってる俺」とかがいるので、単純には語れないのだが。

まあ、ブロードバンド云々よりもまず考えなければならないのは「インターネットを利用してない世帯」がまだ大量にいることですかね…。

(参考: ケータイの平均ダウンロード速度は302kbps − @IT)