スペースモラトリアムノカミサマ

日記+コメント付きブックマーク+他人にも役に立つかもしれない情報など。
(更新情報: RSS(ツッコミ付き) / RSS(ツッコミ抜き) / LIRS)

最近の TrackBack:
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|06|07|08|09|10|
2011|01|02|03|07|10|11|
2012|02|03|04|07|08|09|
2013|01|06|07|
2014|02|08|09|11|
2015|09|
2016|01|05|
2017|07|
2018|05|07|
2019|07|
2020|08|09|10|12|
2021|05|
2022|03|

2012/08/22 編集

_ [ネット諸々] Pocket Wi-Fi から IIJmio に乗り換えた

一昨年契約した SoftBank 版 Pocket Wi-Fi (C01HW) が2年の割安期間を終了したため、次のモバイルルータを物色、IIJmio 高速モバイル/D を契約した。

先日発表されたばかりの最安 MVNO、ServersMan SIM 3G 100 も気になるところだったけど、

  • IIJmio は実効 128kbps 以上出ることが少なくないらしいという噂
  • 「IIJのDNSの利用は、クーポンがなくても下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsでご利用いただけます」が体感速度に割と効いてくるのではないかと考えたこと
  • 漠然とした IIJ のブランドイメージ

から、128k と 100k のカタログスペック以上の差があるだろうと期待し、IIJmio を選ぶことにした。

(ちなみに mio は LTE 対応という要素もあるのだけど、基本的に 128kbps で使うつもりなのでそこはどうでもいい。)

端末は、ドコモのモバイルルータ中おそらく最も稼働時間が長いと思われる L-09C を選定。

定価ベースだと1.8万円ほどかかる製品のようだが、Amazon で白ロム屋が6~7000円で販売しているヤフオクの落札相場は4000円前後で、今回はヤフオクで入手。

というわけで、とりあえずベンチマーク。

  • BNR スピードテストによるダウンロード・アップロード速度
  • www.google.co.jp への ping 応答時間 (50回平均)

を、

  • Pocket Wi-Fi (C01HW)
  • IIJmio ミニマム128k
  • IIJmio 制限解除75M

それぞれで測定した。

測定した PC 環境は、横浜市中区のマンション窓際、MacBook Air (Late 2010)、OS X Mountain Lion、Google Chrome 21 である。

IIJmio に関しては、3回測定して平均した。

測定結果

ping RTT Avg (ms)BNR下り (Kbps)BNR上り (Kbps)
IIJmio ミニマム62165147
IIJmio 制限解除643,9421,188
C01HW5262,1811,106

ミニマムプラン時の所見

ping 応答時間は Pocket Wi-Fi と比較して圧倒的に改善されている。(というか Pocket Wi-Fi が遅すぎる) ミニマムと制限解除に差はない。

BNR ダウンロード測定時のトラフィックBNR によるスループット測定は、上下ともに 128k 越えのいい数値が出ている。ただし、トラフィック量のグラフを見ると通信速度にだいぶ波があるようで、BNR で表示される数値は短時間のピーク値のようなので、平均すると 128k にかなり近づくのではないかと思われる。

体感的には、Twitter やメール送受信等には全く支障ない。しかし、PC 向けの Web サイト閲覧や、大きい写真が載っている Facebook 等はさすがに重い。Google と Wikipedia でちょっとした調べ物をするぐらいなら我慢できるかな…というところ。

制限解除時の所見

Pocket Wi-Fi には一応勝っているものの、LTE にしては大して速くないね、という印象。まあ必要十分ではあります。

総論

満足。クーポンは1回で最大3ヶ月持つし、パッチダウンロード等の大容量通信を控えるように気をつければ、常時制限解除状態でもいいかもしれない。Pocket Wi-Fi が2年経つ前にさっさと替えても良かった。


2012/08/27 編集

_ [PC][ハードウェア] Crucial Adrenaline で Windows 7 作業環境を快適化した話

昨今の Intel の上位チップセットには、SSD を HDD の大容量キャッシュとして利用する ISRT が搭載されていて、チップセットから自分で選べる場合は、SSD の快適さと HDD の容量を兼ね備えた素敵な作業環境を得られるのだけれど、チップセットを自分で選べない境遇も少なくない

ではそういう恵まれない環境では、昨今の OS やウイルス対策ソフトが求めるディスクアクセスの肥大化に対してただ泣き寝入りするしかないのか、と思っていたら、この4月に Crucial Adrenaline という製品が出ていたことを知った。これを使えば、OS が Windows 7 に限定される代わりに、チップセットを問わず SSD キャッシュを利用できるようになるとのこと。

日々 Windows 7 (というより専ら某 S 社のウイルス対策ソフト) が時折気が狂ったように大量ディスクアクセスを発生させ鈍重になることにウンザリしつつも、本体ごと換えるわけにもいかず参っていた身には救世主のような存在。早速買って使ってみた。

環境

  • エプソンダイレクト AT980E
  • Core i5 661
  • HGST HDS721010CLA332
  • Windows 7 (32ビット)

ここに Adrenaline を追加し、各種数値を採った。

(AT980E は、省スペースデスクトップでありながら SATA 4ポート搭載、HDD 2台内蔵可、さらに SSD を突っ込む隙間も残っているというなかなか有り難い PC であります。)

諸条件

  • HDD は PerfectDisk 12 を使って最大限デフラグ済みの状態
  • 各アプリ起動時間は OS 起動後初回実行時の時間
  • 一連のテストをそれぞれ3~4回繰り返しての平均値
  • Adrenaline 導入後初回は HDD のみと大差ないため1回流して2回目以降の数値を利用
  • ストップウォッチでの手計測なので秒レベルでの誤差がある

結果

POST 後 CPU 使用率5%以下になるまでの秒数
HDD のみAdrenaline 追加後高速化率
「ようこそ」画面になる67.821.5315%
デスクトップが表示される47.210.5450%
CPU 使用率が5秒以上連続して5%以下となる156.424.2646%
271.456.2483%
各種アプリ起動等にかかる秒数
HDD のみAdrenaline 追加後高速化率
IE95.61.9295%
Word 20108.24.3191%
Excel 20102.91.9153%
Becky!8.44.4191%
シャットダウン23.215.6149%
CrystalDiskMark 3.0 スコア (MB/s)
HDD のみAdrenaline 追加後高速化率
Seq Read99.16208.66210%
Seq Write94.07107.22114%
512K Read44.87181.92405%
512K Write50.69109.96217%
4K Read0.6514.812,271%
4K Write1.1532.042,796%
4K QD32 Read0.7027.994,027%
4K QD32 Write1.2177.576,426%
CrystalDiskMark 3.0 スクリーンショット
HDD のみAdrenaline 追加後
スクリーンショットスクリーンショット
起動後落ち着くまでのパフォーマンスグラフ
HDD のみAdrenaline 追加後
スクリーンショットスクリーンショット

まとめ

Adrenaline 自体は 6Gbps 対応だが本体側が 3Gbps までの対応なので、本来の性能を半分程度しか生かせていない。

しかしそれでも OS 起動は大幅短縮、その後のアプリ起動時間はさほど短縮はされていないものの、不意に裏で大量 I/O が走り始めて体感的にイラッと来る状況は非常に少なくなった。

というわけで、Intel の上位チップセットは利用できないけど HDD の遅さにウンザリしている Windows 7 ユーザにお勧めです。

B007S91ERE

(2012/12/21追記)

数ヶ月使ってみた結果、基本的に快適ではあるのだけど、2~3日連続稼働させるとディスクの書き込みエラーを起こし始めて各種アプリが多様な異常終了をし始めたり、再起動時に「シャットダウンしています…」から先に全く進まなくなる問題が頻発している。

まあ1~2日以内に再起動してりゃ問題ないんだけど、他にも何か自分が気づかない問題を起こしているのではないかと思うとちと怖いですね。Z77 で ISRT 使ってるマシンではこのようなことは起きていないので、できればそっちを使った方が安心ですね。

余談

ところで、「アドレナリン」というと変態仮面を連想せずにはいられない世代であります。

作者のあんど慶周先生はその後ジャンプで全く見かけなくなりましたが、Wikipedia で調べたらその後イラストレーターとして活動されており、2010年には書き下ろしの変態仮面新作が出版されていたとのこと。

4086190370

こ、これは気になる…。