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2021/05/02
_ [Web制作] JavaScript 無効で閲覧できない静的コンテンツサイトは今でも有害か
「「デジタル庁創設に向けた準備サイト」がスクリプト無効で閲覧できない」にはてブや Twitter で賛否両論が起きていて、自分としても判断に悩むところ。
まず当人が批判している根拠「Flash は消えた、JS も将来はわからない」については、筋が悪い。Internet Archive では現在正常に表示できており、現時点で問題があるとは言い難いことから遠い将来のことを無理矢理持ち出したのだろうが、JS が無くなっている頃は HTML や Web も無くなってるだろう。
一昔前なら SEO 的に最悪と言えたのだけど、昨今のクローラーは JS も理解してくれるので、それも言い難くなっている。
ブコメでアクセシビリティ云々言ってる人もいるけど、JS 使えないブラウザとは具体的にどれのことを想定されてるんだろうか。
一方で「このサイトは JavaScript の技術に全面的に依存しないといけないような性質なのでしょうか」もその通りで、そもそもこんなサイト CSR にする意味がない。
総じて、「無意味な JS 乱用には違いないけど、第三者に変更を求める根拠とするだけの具体的な害があるかというとそれも言い難い」というのが現時点の印象。(JS 非対応のクローラーを使っている自分のような人間もいるので、そういう人間にとっては迷惑だけど、一般的な問題ではなく根拠に乏しい。)
なお、無意味な JS 乱用かつ有害な例として、昨年末にリニューアルされた横浜市 行政文書目録検索がある。これは本当に無意味に SPA 化しており、検索結果に固有の URL がなくブラウザの履歴も働かず、明らかに UX を損ねている。これは理解度の低い技術者が無意味に JS を使った結果起きた悪い例である。
一方今回のデジタル庁サイトはそのような問題はぱっと見発見できず、アクセシビリティや UX は損ねないよう配慮して作られているように見える。であれば実装手段の選択肢を狭めることは果たして妥当だろうか。
それとも自分がまだ気付いていない実害が何かあるだろうか?