スペースモラトリアムノカミサマ

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2006/11/10

_ [Web制作] 別ウィンドウは何故いけないのか@使いやすさを考えてみる。

シニア層や初心者層をユーザーとして捉えているウェブサイトならば、やってはいけないことの一つに「別ウィンドウ」がある。

[別ウィンドウは何故いけないのか@使いやすさを考えてみる。より引用]

サイト側で自動的に別ウィンドウが開かれる指定がされていると、それに気づかず突然戻る操作ができなくなって困惑する、というのは、親がインターネットを使っているところを見ているとよく目にするが、それはシニア層・初心者層に限った話ではない

うちの職場では大半が日常的にタブブラウザを活用している職員が過半数を占めている。さて、サイト側で新しいウィンドウが開かれる指定がされていた場合に、別ウィンドウのかわりに別タブが開くわけだが、それに気づかずに「あれ?あれ?」としている (新しいタブで開かれてるのにそれに気づかず戻れなくなっている、またはバックグラウンドで既にタブが開かれているのにそれに気づかずリンクを何度もクリックしている) 姿をこの数年間の間に数え切れないほど目にしてきた。

(タブブラウザでは、通常のブラウザのように新しいウィンドウがずれた位置に出現することがないので、通常のブラウザを最大化表示している場合と同様に新しいウィンドウが開かれたことに気づきにくい、という事情があるわけだが、それを差し引いても) 毎日 Web サイトの運営に携わり、当たり前にタブブラウザを使い、まがりなりにも組織のIT活用を推進する立場にある部署の人間ですらそういう状況なのである。シニアとか初心者とかという以前に、世間の平均がどうであるかを推し量るべきだろう。

年末年始に熱く燃えてた「別サイトへの target="_blank" は(市民権を得たか|優しいか)」や、その他 target="_blank" を肯定するサイトでは、「新しいウィンドウを開かれた時にそれに気づけないのはよほどの初心者だけ、それを針小棒大にあげつらう奴は池沼の W3C 信者、大多数のユーザのことを考えれば別ウィンドウ指定が親切」という旨の主張を見かけたが、そういう奴は、自分 (やその周囲の人間) がどれだけ世間の平均より高いスキルを持っている偏った集団に属しているかが見えていない。

シニア・初心者をユーザとして想定しなくても別ウィンドウ指定は基本的に使うべきでないし、Web アプリケーション使用中にヘルプを表示する場合のように、別ウィンドウで出しておかないとユーザが被害を被るような特殊ケースにおいても、それが新しいウィンドウが開かれることがクリック前にわかるようにしておくべきである。

とりあえず自分に関しては、別窓リンクをあらかじめ見つけられるユーザCSSのおかげで、サイト側が無配慮であろうと見分けられるようになって快適に過ごせてるわけですが。